■飲み会で
仕事が終わって会社の仲間との楽しい飲み会。少々酔っぱらって気も緩みがち。こんな時こそ中堅社員としてのあなたは、仲間のマナーに注意を向けましょう。
・お店は見てる
取引先との接待や、会社の補助が出る懇親会などを行う場合には、お店から会社名の入った領収書をもらうことがあるでしょう。お里が知れるわけです。あなたの部下が酔っぱらってお店の店員にぞんざいな口のきき方をしたり、酩酊してお店を汚したりするのは会社の看板に泥を塗るようなもの。
ちょっと気になる態度や行動を見た際には、その場で注意してあげましょう。楽しい飲み会の雰囲気を壊さないようにしながら是正をさせるテクニックが求められます。
オフタイムとは言え、会社の延長線上の飲み会であれば、法人としてのマナーが常に問われることを特に若手の社員には指導すべきです。
・周りのお客は聞いてる
プロジェクトの打ち上げ、研修会の慰労会、さまざまな理由で飲み会が行われます。そんなときには実在の社名やシステム名称が席上で飛び交いがちです。当該案件のお客様にとって情報が漏洩するのはご法度の話も、ついつい・・・。宴会の場が個室でない限り、飲み会の話題は他のお客様に聞こえてしまうことを心しておくことです。回りのお客様にうるさくてご迷惑をおかけしない、そこまではマナーの話ですが、IT企業の社員として情報セキュリティーの観点から、飲み会において機微な情報を話題としないよう指導・監督をする役割があなたに期待されます。
■飲み会が終わって
・お店を出る際に、あなたは率先してお店の方へ「ご馳走様、ありがとうございました」「〇〇が美味しかったです、また来ますね」など、お礼を申し上げましょう。連れも続いて言葉を発せざるを得ません。意外かもしれませんが、小学生だったら自然にできているこのような態度が、大人になればなるほどできていないものなのです。
・泥酔が大事件を招く場合も
飲み会が解散してやれやれ。よくある事件はそこから。酔っぱらって鞄を駅や電車に置き忘れたという人がたまに出ます。残念ながらどんなに探しても出てこないケースもあります。その中には客先常駐のIDカードやプロジェクトの重要な資料、あるいはノートパソコンなども。こうなったら情報漏洩のリスクが高い大事件になり、顧客からの信用を喪失することにも直結します。「飲み会に行くなら大事なモノは持ち歩くな」と、しつこいくらいに回りに徹底させましょう。これもマナー以前にIT業界の「掟」と言えるかもしれません。
・翌日にもマナーあり
幹事をしてくれたスタッフにねぎらいの言葉をかけたり、取引先との接待であった場合は、会費をどちらが負担したかは関係なくお礼のメールを送ることを忘れてはいけません。スタッフの士気向上、取引先との円満な人間関係の形成、これらを築くベースになるのが”普通より半歩上を行くマナー”なのです。
オフタイムで気をつけるべきシーンは飲み会だけにとどまりません。お客様や取引先とのゴルフコンペ、PTAや自治会活動、様々なシーンでのふるまいは、自分の会社の看板にリンクされていることを忘れさせないようにしましょう。