初めてお会いする企業や人物への対応

ビジネスマナー

 
 
■お会いする目的や期待されている役割を意識しよう
 
あなたが新人であればあるほど単独で取引先と面談することはないでしょう。あなたが上司や先輩と同席することを求められているとき、そこにはなんらかの目的が存在します。その目的別により望ましいマナーが存在します。
 
1 新人としての紹介
 この場合、上司や先輩はあなたに大きな期待はしておりません。気持ち良い挨拶を心がけ、失礼のないふるまいをすればそれだけで及第点です。
 
【望ましいマナー】
・面談前にその会社のHPで会社概要や企業特性を調べたり、自社との取引状況を押さえておくこと。気の利いた先輩はきちんと事前に教えてくれるでしょうが、自立的にリサーチしておく姿勢は先輩社員から見ても嬉しいものです。その好感度のおかげで、さらに付加価値の高い情報を教えてくれるきっかけにもなります。
 
・面談しながら要所要所でメモを取ること。
 IT業界は英語やカタカナ用語が非常に多いものです。遠慮はいりません。面談中に飛び交う分からない用語をメモをしておき、後で調べて知識を増やしましょう。分からないことを分からないままに放置しておくことはビジネスマンとしてのマナー違反です。先輩は、あなたが何を分かっていて、何を分かっていないのかが分かりません。自己の成長を早くしたかったら他力本願を廃するべきです。
 
2 新担当予定者としての紹介
 この場合、一定の育成期間を経て、あなたが独り立ちすることを先輩たちは期待しています。となると、面談の場で殆ど口を利かなかったりするのはマナー違反を通り越して、社内外関係者に失望感すら与えてしまいます。
 
【望ましいマナー】
・自分のカウンターになる方のプロフィールを事前に調べたり、聞いておきましょう。面談時の会話のふくらみを事前に設計することができます。
 
・自分の経歴や趣味、今後の抱負など、自分自身を分かってもらうためのスピーチを練習しておきましょう。人間誰しも緊張はしますが、準備万端の場合とそうでない場合の緊張の質が違ってきます。
 
 
■お会いする企業との関係性を意識しよう
 
IT業界には大きく分けて3つの関係性があります。その関係性により望ましいマナーが存在します。
 
1 お客様企業である場合
 失礼や失敗は最も避けなければならない存在です。先方企業には感謝と敬意の気持ちが伝わる振る舞いが絶対に必要です。あなたを同席させる先輩の顔に泥を塗ることもできません。事前に先輩には気を付けるべき点、準備すべき点などの確認を徹底しておきましょう。
 
2 アライアンスパートナー(協業企業)である場合
 特定のプロジェクトを推進するためには他社のソリューション能力との連携が必須になってきます。同じゴールを目指すアライアンスパートナーは、言わば戦友とも言える同等の立場がほとんどです。しかし、親しき仲にも礼儀あり。自社のどの不足分を埋めてくださっている協業企業であるかを事前に承知しておきましょう。
 
3 外注企業(協力企業)である場合
 自社にはソリューション技術があっても、企業体力的な面で外注化を図るときがあります。ゼネコン業界における下請け的な存在と位置づける見方もありますが、上から目線は厳に慎むべきです。協力してくれる企業があればこそ、顧客にQCDを担保できます。自社の事業推進になくてはならないパートナー企業として敬意をもって接することが重要です。具体的な配慮については、【商談編】にて後述します。
 
 
 
 

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Team ladybird
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