ビジネスマナーとして気を付けるべきことは、会社の中の行動やメールのやり取りだけにとどまりません。会社外での活動でもマナーを徹底すべきです。さまざまなシーンの中で注意点を見ていきましょう
■駅から会社まで
・喫煙エリアを守ろう
あなたが喫煙者の場合、駅から降りたら先ず一服したくなる場合もあるでしょう。特に朝の通勤時間帯の喫煙エリアでは愛好者が群がっています。喫煙者であっても、他人のたばこの匂いがスーツや髪の毛に付くのはいやなもの。喫煙エリアから少し離れてたばこを吸うようなことはしていませんか?
歩道を歩く非喫煙者にとって、そういう方は顰蹙(ひんしゅく)です。あなたのスーツの襟に社章などついていようものなら、あなたの会社の看板を汚しているようなものです。駅に関わらず、ホテルやレストラン等でも、喫煙エリアをしっかり守りましょう。
・歩きながら
コンビニのレシートやつまようじなどを路肩にポイ捨てするビジネスマンをたまにみかけます。雨の日の狭い歩道。傘をさしている対向者とすれ違うときに、お互いの傘がぶつからないように自分の傘を傾げない人もいます。マナー欠如したビジネスマンが、自社や取引先の人間でないことを祈るばかりです。
■オフィスビルの玄関からオフィスまで
・会釈、お辞儀に人間性が表れます
大きなオフィスビルには警備員の方や、ビルの総合受付の方がいらっしゃいます。あなたは無言でこれらの方々の前を通り過ぎてはいませんか?わざわざ口に出して挨拶までしなくても結構ですが、お辞儀や軽い会釈をするのもマナーの一つです。警備員がいるから防犯上の抑止効果がある。受付の方がいるから円滑にあなたを訪ねてきたに来客と面談ができる。感謝の気持ちを動作で表しましょう。
■新幹線で
・周りへの配慮
新幹線のシートを黙って後ろに倒してはいませんか?後ろの方に「シートを倒させてもらいますね」と一言声をかけておくのがエチケットです。(許可を得るような言い方までは不要)
同僚と並んで座っている際の言動にも要注意。特に出張帰りなどはお酒を飲みながらの歓談に興じることもあるでしょう。声のボリュームだけでなく、話の内容にも気を付けましょう。会社の話は情報漏洩につながりかねません。
・セキュリティー
IT企業社員であれば、新幹線の中でパソコンを使うことも多々。隣席の方に画面は見えてしまいます。そこでやっても良い仕事なのかどうかを気を付けてください。もしものことを考えて、パソコンの画面には覗き見防止シートを貼り付けておくと良いでしょう。
■セミナー会場など、社名や名前が知れ渡るシーンで
・受付で
受付で社名や名前を記入して会場の席へ。この時の受付の方や、会場への誘導係の方に「ありがとうございます」「お世話になります」など、声をおかけしましょう。入場者管理であなたのお里が知れているということを肝に銘じてください。
・アンケート用紙に
セミナー終了後、アンケート記入を求められることが多々。必要最低限のことを記入して帰りを急ぐ人も多いもの。もし、時間が許すのであれば、アンケートにはできるだけ具体的に心を込めて感想や提言などを記入しましょう。それが主催者へのマナーですし、そのアンケートの結果、次のセミナーの受講者に対する満足度が上がれば、あなたは世の中に貢献したことにもなります。