インフルエンザ流行はもう始まっている

雑談

 
 

今年のインフルエンザ流行はもう始まっている!

 
例年、インフルエンザは12月~3月に大流行しますが、今年は流行の時期が早いようです。東京都内では、9月の第3週時点で、流行開始の目安となるインフルエンザの罹患報告数を超えたことを都庁が発表しています。
東京都の東村山市の中学校では、9月2日に今シーズン初めてとなる学級閉鎖が行われました。クラスの33人の生徒のうち、9人がインフルエンザの症状を訴え、2日間の学級閉鎖措置を講ずることとなったそうです。10月に入り、群馬県や宮城県の学校でも、インフルエンザによる学級閉鎖が発表されています。
例年より2か月も早く流行が始まったインフルエンザ。どのように流行し、どのような対策がとれるのか、一緒に考えていきましょう。
 

インフルエンザが流行する背景

 
インフルエンザは、世界中で繰り返し流行します。インフルエンザが伝染する原因となるのは、低い気温・低い湿度です。つまり、1年のうち最も冬季がインフルエンザの流行しやすい季節といえます。よって北半球では、冬にあたる11月~3月、南半球では5~9月の間に伝染しやすく、世界中で循環していることになります。
インフルエンザのウイルスは、20℃以下の気温と20%前後の湿度下で活発化します。ウイルスは水分を含んでいるため、乾いた空気の中で水分が蒸発すると、私たちの周りを浮遊しはじめます。そして低い気温下では鼻、気管の血管が収縮し、体の抵抗力が低下してしまうため、浮遊するウイルスが体内に侵入しやすくなります。特に抵抗力の弱い小さな子どもやお年寄りは、注意が必要です。
このような背景があり、日本では冬季にインフルエンザが流行しやすいわけです。
 

インフルエンザを予防するには?対策と気を付けたいこと

できればインフルエンザにはかかりたくないものですよね。それでも、家族が感染したり職場で流行したりと、インフルエンザの感染が避けがたい環境になることもあります。
私たちは予防に関する知識と、もし罹患した場合でも重症化させない対策を身につけておくことが重要です。今年の流行は、もう始まっています!今のうちにできることを確認しておきましょう。
 
ワクチンの接種
インフルエンザを予防する有効な手段として、ご存じの通りワクチンの接種があります。厚生労働省によれば、インフルエンザワクチンを接種しておくと、感染しても発症する可能性を低減させ、発症した場合も重症化する可能性を低減させてくれる効果があるとのことです。
インフルエンザワクチンには、感染を防ぐ効果はありません。それでも、インフルエンザから肺炎や脳症などの合併症に重症化してしまう可能性を下げてくれるので、必ず接種しておいた方が良いでしょう。
また、毎年のインフルエンザワクチンは、その年に流行すると推測されるウイルスを用いて造られているため、毎年の接種をおすすめします。
インフルエンザが大流行する12月頃までには、ワクチンの接種をうけておきましょう。お住まいの自治体によっては、予防接種の助成金が出るところもあるので、ぜひ一度確認してみてください。
 
湿度を高くする
インフルエンザウイルスは、低い湿度で活発化します。ウイルスを蔓延させないために、湿度を高く保ちましょう。理想は湿度50%前後です。この程度になるとウイルスは生き延びられなくなりますので、次のような対策をとって部屋の湿度を上げてみてはいかがでしょうか?
 
・加湿器を設置する
最近ではコンセントを必要としない、机上に置くタイプのものも発売されています。手頃な価格のもので構いませんので、加湿器を利用して湿度を保ちましょう。
・濡れタオルや部屋干しで室内の湿度を上げる
加湿器が用意できない方は、この方法も有効です。洗濯物を室内に干すとじめっとして嫌だという人もいるかもしれませんが、冬に暖房をつけて乾燥した空間ではちょうどいい湿度になります。結露が気になる方は、結露を防止する内窓やこまめな換気がおすすめです。
・床を水拭きする
ウイルスは水分を吸収すると重くなり、床に落ちることになります。人が歩くだけで舞い上がり感染を拡大させるので、雑巾で床を水拭きすることも効果があります。
・お湯をはったボウルを部屋に置いておく
ボウルに水をはって室内に置いておくだけで一定の効果がありますが、高い温度のお湯をはれば更に蒸発しやすくなり、湿度を上げてくれます。
 
マスクを着用する
インフルエンザの飛沫感染を防ぐのに効果があります。マスクを選ぶ際には「不織布」マスクをおすすめします。不織布マスクを着用することで、インフルエンザの感染者が咳やくしゃみをした際にも、ある程度は飛沫感染を防ぐことができます。もちろん、マスクにも隙間があり完全に感染を防ぐことはできないので、発熱等の症状が出ている人には近づかないことが一番です。外出時はマスクを着用し、なるべく人混みを避けるようにしましょう。
 
市販の薬を服用しない
インフルエンザを治す市販薬はありません。解熱効果があったり、症状を緩和する効果があるものはありますが、インフルエンザそのものを治癒する効果はありません。病院に行かず、自分で市販薬を買って治そうとすると、発症期間が長期化する可能性があります。
というのも、人間が熱を出すのは、免疫力を高めてウイルスに対抗するためです。市販薬で熱を下げてしまうと、その分インフルエンザが治りにくくなってしまいます。
インフルエンザの症状が疑われる場合は、すぐに病院に行くことをおすすめします。もし頭痛や高熱に耐え切れず、市販薬を服用する場合は、その後でも構わないので病院に行き、何の市販薬を服用したかを正確に伝えましょう。
 

今のうちに免疫力を高め、今年のインフルエンザ流行期間を乗り切りましょう!

 
毎年来るインフルエンザの流行期。今年はすでに流行が始まっている地域が報告されています。インフルエンザに罹らないために、そして、もし罹っても重症化させないために、しっかりと対策をしましょう。
何よりも大切なことは、規則正しい生活をして免疫力を下げないことです。寝不足や不規則な食事、過度なストレスは、免疫力低下につながります。
日ごろから丁寧な生活を心掛け、インフルエンザに負けない体づくりをしていきましょう!
 
 
 
 
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Team ladybird
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