モラハラとスケーター

雑談

 
 
関西大学アイススケート部で監督を務めていたプロスケーターの織田信成さんが、監督を退任した理由はリンク内でのモラハラや嫌がらせによる体調不良が理由だったと、自身のブログで明かしました。
 
なぜこのような事が起きてしまったのでしょうか?そもそもモラハラとはどのような行為でしょうか?また、もしモラハラに遭ったらどうしたら良いのでしょうか…?
そんな疑問を一緒に解決していきたいと思います。
 
 

織田信成さんが監督を退任した経緯

織田信成さんは、2017年4月1日に関西大学のアイススケート部監督に就任しました。就任当時、織田さんは「楽しい、笑顔の絶えない、でも強い。そんなアイススケート部にしていきたい」と抱負を語っていました。
しかし今年の9月9日付けで、織田さんは監督を退任していたことが発表されました。
当初、大学側は織田さんの退任理由を「(多忙で)監督としての時間が十分とれない」としたため、各報道陣は「多忙のため」と公表しました。しかし、これに対し織田さんは、9月29日に自身のブログで反論。辞めた理由について、以下のように綴っています。
 
「辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3カ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです。」
 
この件について織田さんは、弁護士とともに大学側と話し合い、調査を依頼したとのことです。しかしその後大学からの報告はなく、このままでは何も変わらないと感じ、監督を降りたと明かしました。
 
織田さんのブログの内容が本当であれば、体調を崩すほどのひどい嫌がらせやモラハラ行為があったという容認しがたいニュースだと思います。
 
 

そもそもモラハラとはどんな行為か?

この件のニュースで度々聞くワード『モラハラ』。実際にこれはどんな行為なのでしょうか?職場でのパワハラとはどのような違いがあるのでしょうか?
 
「モラハラ」はモラルハラスメントを省略した言葉です。モラルは道徳や倫理、ハラスメントは嫌がらせを意味します。つまり、「道徳感や倫理感の欠けた行為で相手を嫌がらせること」がモラハラの一般的な定義です。
一方、「パワハラ」はパワーハラスメントの省略です。「職務上の地位や優位性を利用して、精神的または身体的な苦痛を与えること。または職場環境を悪化させること」がパワハラの定義とされています。
職場でのみ使われるパワハラに対し、モラハラは職場だけでなく家庭内でも使われることの多いワードです。また、モラハラは直接的な身体への暴行は含まないとされています。
モラハラにあたる行為の例としては、相手を無視したり仲間外れにする、陰口や非難を浴びせる、冷笑したり馬鹿にするといった、いわゆる「いじめ」のようなものが多く挙げられます。
 
「どこからがモラハラなのか?」という疑問をもつ方も多いですが、実際明確な判断基準というものはないそうです。「相手が嫌がることをしない」。基本的なことですが、モラハラを防ぐためには、これが一番大切なことではないでしょうか。
 
 

モラハラの原因とは?織田信成さんの場合は?

 
モラハラが起こる職場では、以下のような場合が考えられます。
・自分の環境に不満がある人が多い
・気に入らない人間を貶めようとする人がいる
・被害者が周りに打ち明けづらい環境もしくは性格
 
モラハラをする人、つまり誰かを貶めたりいじめをする人は、自分の環境に満足していない場合が多いです。自分の待遇に不満があったり、適性な評価が成されていないと感じる時、他人を追い込むことで自分の立場を守ろうとします。また、自分が気にいらないという理由だけで相手を無視したり悪口を言うような、陰湿な人も存在します。こういった人がいる職場では、人間関係が変化するまでモラハラが繰り返されることがあります。
そしてモラハラをする人がターゲットに選ぶのは、どうしても弱い立場の人や内気で周りに相談しづらい人が多くなってしまいます。
 
今回の織田さんの事例を見ると、恐らく織田さんの素晴らしい実績に嫉妬した人や、輝かしい経歴を気に入らない人たちが、指導方法を巡って織田さんと対立していたように思います。また、織田さんは誰もが知る泣き虫キャラです。涙もろく優しい性格の織田さんに対し、自分の方が強いと誇示したいモラハラ人間がいたのかもしれません。
 
 

モラハラに遭ったら気を付けたいこと

モラハラは誰もが出くわす可能性のある、身近な問題です。自分がされる立場ではなく、する立場になってしまうこともあるかもしれません。若しくは、モラハラされているシーンに出くわすこともあり得ます。このような時に、心得ておくべきことはどのようなことでしょうか?
 
ひとりで抱え込まない
モラハラを受けた人はひとりで抱え込んでしまうケースが多いです。「口外したらもっとひどい仕打ちを受けるのではないか」という不安があるのでしょうね。
ですが、相手はひとりで抱え込んでしまうような性格の人を狙っている可能性があります。嫌なことをはっきりと相手に言えない立場であるならば、周りの人に相談することが大切です。
職場なら同僚、先輩、上司など、今抱えている悩みを素直に打ち明けるようにしましょう。
もちろん、モラハラ相手のことを悪口のように非難してしまうと、相手と同じことをしてしまう可能性もあります。客観的に「これはモラハラだ」と感じる事実を述べ、悩んでいることを伝えることが有効です。
 
証拠を残す
モラハラは悪口や冷笑といった、精神的にダメージを与えるような行為が多いです。暴行された跡や壊された私物など、証拠となるものを掴むのは難しく思えます。
しかし、モラハラを解決するために労働局や弁護士に相談することになった場合、こうした証拠が不可欠になります。モラハラだと思われる発言をボイスレコーダーで録音したり、嫌がらせをうけたメールがあれば保存しましょう。また、いつどこでどんな嫌がらせを受けたかも詳細に記録しておくことで、後から証拠として利用しやすくなります。
 
モラハラ相手と距離をとる
モラハラをしてくる人と一緒にいると、非常に苦しくてストレスが溜まるはずです。織田さんのように体調を崩してしまうかもしれません。職場を簡単に離れることは難しいと思いますが、一番大事なのは健康な体であることを再認識し、休養をとるなり上司に相談して配置換えを試みるなり、モラハラをする人と距離をとるようにしましょう。
物理的な距離ができれば、相手もわざわざモラハラをしてくる可能性は低くなります。自分の精神に危害を加える人からは、離れることが大切です。
 
 

モラハラ根絶に向けて

 
今回のことがあり、織田さんは精神的にひどくダメージを受けたことと思います。大学側は早急にモラハラの実態を調査して対処すべきですし、織田さんの周りの方は前向きな思考を促すサポートが必要になるでしょう。
倫理的・道徳的というと少し難しく感じますが、「相手が嫌がることはしない」「嫌だと思うことは伝える」という当たり前のことを再確認し、モラハラのない世界を作っていきたいですね。
 
 
 
 
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Team ladybird
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