即位礼正殿の儀

雑談

 
 
今年は5月1日から新しい令和の時代を迎え、新天皇誕生の祝賀ムードに包まれている年であると言えます。
前の天皇から新天皇への引継ぎ、新天皇のお披露目など、今年1年間を通してさまざまな行事が執り行われるのをご存知でしょうか?
その中でも特に、国内外の賓客を招いて即位を披露する「即位礼正殿の儀」は、一連の行事である即位の礼の中でも中心となる行事です。今年は、新天皇が即位を公に宣言する即位礼正殿の儀が、10月22日に行われます。
 
日本で暮らしていても、この儀式について詳しく知っている人は多くないと思います。今からでも知っておきたい、天皇即位に関する知識と、儀式が行われるのが何故10月22日なのか?という考察をお伝えしていこうと思います!
 

今月22日にある儀式ってどんなもの?

10月22日(火)13時より、即位礼正殿の儀が執り行われる予定です。この儀式は、日本の内外の要人(国家元首や首脳など)を招致し、新天皇の即位を宣言する儀式です。今年は195カ国を招いたとこのこと。どの国からどんな要人が参列するのか注目が高まっています。
 
この即位礼正殿の儀ですが、新天皇即位にまつわる一連の行事のひとつです。諸外国でいうと、戴冠式や即位の式にあたります。
天皇即位に際して今年行われる行事は、以下のようなものがあります。
 
・2019年4月30日 退位礼正殿の儀
平成の天皇が退位することを国民に示す儀式。
・2019年5月1日 剣璽等承継の儀
新天皇が、皇位継承のしるしである「三種の神器」などを引き継ぐ儀式。
・同日 即位後朝見の儀
新天皇が即位後、公式に国民の代表である三権の長と会う儀式。
・2019年10月22日 即位礼正殿の儀
新天皇の即位を国内外に宣明する儀式。
・同日 祝賀御列の儀
国民に即位を披露し、祝福を受ける儀式。祝賀パレードを行う。
・2019年10月22日~10月31日 饗宴の儀
国内外の賓客が招待され天皇即位を祝う儀式。
 
またこれらの儀式が終わった後も、10月23日には外国元首らに謝意を表明する首相夫妻主催晩餐会、11月14日には五穀豊穣を感謝しその継続を祈る儀である大嘗祭、来年4月19日には、秋篠宮が皇位継承順位1位の皇嗣になることを示す立皇嗣の礼といった行事が続きます。
まさに、1年を通して祝賀行事が目白押しの年になりますね!
 
今月22日に行われる即位礼正殿の儀は、皇居・宮殿で最も格式の高い正殿「松の間」で執り行われます。平成天皇が即位した1990年の前回儀式を踏襲すると見られているそうです。
 
即位礼正殿の儀の流れは、まず専用の束帯を着た陛下が、天皇専用の玉座「高御座(たかみくら)」へ、十二単を着た皇后さまが、皇后専用の座所である「御帳台(みちょうだい)」にのぼり、陛下より即位を宣言するお言葉を述べられます。この玉座は、平安時代の即位式から使われているというのだから驚きです!次に、内閣総理大臣からの寿詞、万歳三唱があり、参列者全員で唱和します。そして天皇、皇后、皇族方が退出後、祝賀パレードに移るという流れです。
 

なぜ10月22日に行うのか

各国の要人が集められ、国をあげて天皇即位を祝福する一大行事「即位礼正殿の儀」ですが、なぜ10月22日に行われるのでしょうか?即位した5月1日から、すでに5ヶ月も経った今のこの時期に行う理由を、考察してみました。
 
実は、この日に儀式が行われる理由というのは、宮内庁からも発表されていません。
あくまでも考察になりますが、11月に天皇継承に際して行う儀式である「大嘗祭」があります。これは国の安寧と豊穣を感謝、祈念する特別な行事です。大嘗祭は、代替わりしても必ず、収穫の季節である秋に催されます。
即位後の大切な行事である大嘗祭より前に、即位披露を行うべきということで、即位礼正殿の儀を前月の10月に行うのではないかと考えられます。
また、即位礼正殿の儀と同日に行われる祝賀パレードは屋外で催されるため、天候が悪化しやすい梅雨の時期や、人出や交通が混雑しやすい盆・夏休みの時期を避けているのではないかと考えられます。
 
更に10月22日は、平安京へ遷都が行われた延暦13年の日にちでもあります。延暦という元号はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、明治より前の元号の中で最も長く続いた元号だそうです。
「令和の時代も末永く繁栄するように」との願いをこめて、平安遷都と同じ日を選んだということも考えられます。
 
どのような理由かは定かではありませんが、今月22日は国民がこぞってお祝いをする日となります。
「天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律」により、10月22日は今年に限り、国民の祝日になります!
官公庁も銀行もお休みになりますので、注意しましょう。
 

来たる22日!気をつけたいことやお得な慶祝事業について

即位礼正殿の儀が終了すると、祝賀パレードが執り行われます。パレードは約4.6kmを約30分かけて進行します。国歌演奏後に皇居を出て、国会正門前などを通って赤坂御所に向かいます。
この日は各国の要人が招待されるので、厳重な警備やテロ対策、交通規制が敷かれることとなります。また、それに伴いフライトの混雑や交通ダイヤの乱れが予想されます。
現時点で、首都高速道路中央環状線内の一部区間での交通規制が公表されていますので、必要に応じて確認してみてください。
 
この即位の祝賀儀式に際し、東京都では慶祝事業の一環として無料開放される文化施設や庭園、動物園があることをご存知でしょうか?
22日当日限りとなりますが、合計で20施設がこの慶祝事業に参加することを発表しています。
文化施設では東京都庭園美術館・東京都江戸東京博物館・江戸東京たてもの園・東京都写真美術館が、入場料や観覧料を無料にしています。庭園や動物園等は、浜離宮恩賜庭園・恩賜上野動物園・葛西臨海水族館など16施設で入場料が無料となります。
 
そして、慶祝事業の発表をしているのは東京都だけではありません。
愛知県ではあいち航空ミュージアムや愛知県陶磁美術館など4施設、大阪市では大阪城の天守閣や博物館、奈良県でも国立美術館や博物館が無料開放されることが発表されています。
 
その他の地域でも、このように無料開放される文化施設や一部無料になる施設などがあるとのことです。
ぜひこの機会に、お得な慶祝事業を行う施設を訪れてみてはいかがでしょうか?
 

10月22日はお祝いの日!

即位礼正殿の儀、祝賀パレード、そして慶祝事業と、当日は日本全土でお祝いムード一色の1日となりそうです。
皇位継承について詳しくは知らなかったという方も、ぜひ日本国民として新天皇の即位を祝い、国の繁栄と平和を願う日にしたいですね!
 
 
 
 
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Team ladybird
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